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商品の開発・製造から物流、販売、システム構築まで一貫して手掛けるネットロック(名取浩社長、仙台市青葉区)。3PL事業部、流通事業部、WEB事業部の三本柱で展開し、現在は大手外食チェーンのPB商品の製造や、ノンアセットでの3PL事業なでを行っている。
とりわけ3PL事業部では、酒類飲料、印刷物、菓子・食品などの物流業務を東北、関東、中部、関西、九州の各地にある大規模センターで受託。3PL事業は売上の約半分を占めるが、名取社長は「センター運営だけでなく、PB商品の開発、システム構築も得意。調達から物流、マーケティング、マーチャンダイジング、販売までサプライチェーンのどこを切り取っても高いレベルで対応したい。顧客の経営参謀を目指している」と話すように、物流だけではなく、製造小売業(SPA)に近い業態で成長を続けている。
今年に入ってタイに進出。ネットロックタイランドを設立し、東南アジアでの3PL事業や製品開発を始めたほか、十一月からはタイ産の第三のビール「極麦(きわむぎ)」の販売も始めた。ネットロックタイランドの社長に就いた執行役員流通事業部の梅木英徹部長は「日本とタイの架け橋になれるよう事業を行っていく。ベトナムなど東南アジア各国にも積極的に拠点展開をしていきたい」と話す。 今後の成長部門と位置づけているWEB事業部は、九月に積付自動計算ソフト「バンニングマスター」の販売を開始。複数の異なる形態・寸法の荷物を、輸送機器が最小単位になるよう最適化するもので、貨物の重心が安定するよう計算する。コンテナでもトラックの荷台でもパレットでも使えるという。
また、インターネット通販支援事業やマーケティング事業なども展開し、十一月には同事業部の若狭信治氏が「ネットショップ開店・運営バイブル」と題する書籍を発刊。ネットビジネスについての同社のノウハウを紹介している。